9/13/2011

Hop(ホップ)の雌花と長芋のむかご

今朝ゴーヤの水やりを終え、何気なく庭を眺めていたら、
あらまぁ!! ホップの花が咲いていました。
ホップって、あのビール(Beer)の材料になるホップ(Hop)の花です。
ホップは雄雌異株で、この花は雌花なので、雌株になります。

小学館発行の「ハーブ・スパイス館(ISBN4-09-103393-8)」によりますと、ホップは古代エジプト時代から薬草にされていたそうで、中世からビールに用いられるようになったそうです。ビールに用いられる部分は、雌花の基部にできる「ルブロン」と呼ばれる黄色い顆粒だそうです。
その「ルブロン」って、どんな感じでしょう? あぁ!確かに有りますね!
(下の写真をクリックして、拡大して見て下さい。)
雌花をもう少し近寄って撮影すると、たしかにプチプチとした黄色い粒が見えます。
初めてマジマジと見たホップの花。
というのも、このホップを栽培してから10年近く経つのですが、花を見たのは今年初めてで、苗を購入してからというもの毎年、蔓が伸びて葉が茂っても花を見たことが無かった為、ひょっとしてまさか雄株かな?などと思ったりしていたのです。

上記の「ハーブ・スパイス館」をよくよく読むと、日本にホップが導入されたのは明治初め頃だそうで、その時から雄株は日本には入ってこなかったとありました(笑)
蕾をつけるまでに、ある程度環境が整わないといけなかったようで、私の庭では蕾を見るまでに10年の歳月がかかってしまった・・・ということみたいです。
ちゃんと、ビールの原料として栽培しているところでは、もっと手入れをして早く蕾をつけれるのでしょう。
もし雄花と雌花が受粉すると、ルブロンの香りが失われてしまうため、ビールの原料として栽培されているところでは、雄花は栽培されないらしいです。

そもそも、このホップを栽培しようと思った理由は、ビールを作ろうと思った訳ではなくて(笑)、萩尾エリ子さんの著書「ハーブの図鑑(池田書店・ISBN4-262-13611-6)」の表紙のホップの写真がとても優しく美しくて、可愛くて実際に見てみたかったからです。
その萩尾エリ子さんの本によると、
「春も秋も楽しい---若芽をポキリと折って、かご一杯集めるのは、春の楽しみのひとつです。バター炒めやオムレツを味わって春を実感します。新鮮な青い苞の香りは、清々しいものです。」
とあって、春の若芽をバターで炒めたり、秋の蕾(苞)の香りを活かして枕の中に忍ばせ、安眠枕を作ってみたいと、ずっと思っていたのです。

今年はまだまだ収穫量も少なく、蕾の大きさも小さめなので、そういった利用は出来ず、ただただ花を眺めているだけですが、花が咲くことを確認できただけでも、なんだかワクワクしています。
来年以降もたくさん苞が見れて、いつか、安眠枕と美味しいホップ入りオムレツを楽しめる時を楽しみにしています。

<オマケ>
何年か前に埋めておいた長芋の一部が毎年芽をだし、この時期立派なむかごが採れます。
今年は一段と大きな「むかご」になりました。
これらの「むかご」は、またまた上記小学館の「ハーブ・スパイス館」によりますと、むかごは腋芽が変形したものだそうです。面白いですね。
「むかごご飯」や、少し甘めの「ころ煮」にして食べると美味しいです。

9/08/2011

ツマグロヒョウモン(蝶)

あれ?毎日水をあげていて気づかなかった。玄関前のニオイスミレの鉢のこと。
9月4日
葉っぱが何かに食べられた跡があるなぁ・・と見てみると・・・
居ました。ツマグロヒョウモン蝶の幼虫です。
正直、初めて見た時は、ギョエーと思いました。グロテスクでお世辞にも可愛いとは思えなかったんです。
最初何の幼虫か解らなくて、刺もあるし、毒があるのかと思っていました。
昆虫の本やら、ネットで調べたところ、この幼虫が庭で時々見かけるツマグロヒョウモン蝶の幼虫だと知って、正直複雑な気がしました。
過去にツマグロヒョウモン蝶は、優雅にミントなどの蜜を吸っている姿を写真に納めたりしていたのですが、この蝶の生態については(興味がなかったのだろうと思います)全く調べたことが無くて、幼虫を見たのは今回が初めてでした。
調べてみたところ、食草はスミレだということでした。
我が家の玄関先には、ニオイスミレの鉢と、道路のコンクリートの隙間に踏まれて可哀想に思ったどこからかの種がこぼれた野生のスミレを移植した鉢があって、なるほど!! ここは外敵に襲われる危険が少なそうな場所です。

これだけ容姿が可愛くないと、人間にも嫌われそう。。。
キアゲハやナミアゲハの幼虫は、見た瞬間「可愛いな」と思ったものでしたが、この子は可愛いとは思えなくて・・・しかも毒虫っぽい。。
でも、きっとこの容姿も身を守るために進化したものなのかなぁ。。。とか考えていたら、雌のツマグロヒョウモン(成虫)は沖縄とかに生息している「カバマダラ」という蝶に似ているという情報を見つけました。
カバマダラのほうは有毒だそうで、この蝶に似せることによって外敵から身を守っているみたいです。
幼虫は食草も違うし、容姿も違うので、幼虫の時に間違うことはなさそうです。

9月7日
動きが鈍いなと思っていたら、蛹になる準備を始めていました。
午前中に撮影したのですが、みるみるうちに姿が変わっていきました。

9月8日
蛹になっていました。
たった一日でこのように姿が変化すると、辛くないのかな?なんて考えてしまいました。
この子は雄?雌?どちらだろう?
蛹の段階で見分けることが出来る何かがあるのかな?
ツマグロヒョウモンは性別でかなり異なる容姿なので、羽化するのが楽しみです。

ふとすぐ近くの葉を見てみると、この子よりも小さな幼虫も見つけました。
最初グロテスクだと思っていたのに、毎日観察していると不思議なもので、少し可愛く見えてくるものです。。。(・・・といっても、キアゲハの幼虫の時みたいに触ることは出来ませんが。。。)

スミレには申し訳ないですが、繁茂した部分を整えようと思っていたので、その部分を少しこの子達に分け与えることを許して下さい。